単行本
文庫
女は、本当に罪深い。
戦争に翻弄された作家・林芙美子の秘められた愛を、桐野夏生が渾身の筆で灸り出し、描き尽くした衝撃の長篇小説。
年下の男は、可愛い。 早く早く、早く結ばれないと、思い出せない。 早く愛し合わないと、忘れてしまう。
昭和十七年、南方へ命懸けの渡航、束の間の逢瀬、張りつく嫌疑、そして修羅の夜。波瀾の運命に逆らい、書くことに、愛することに必死で生きた一人の女を描き出す感動巨編の誕生。
第17回島清恋愛文学賞受賞
第62回読売文学賞受賞