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『ファイアボール・ブルース』 |
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| 弱小団体に所属する孤高の女子プロレスラー、火渡抄子と付き人の「自分」。 興業のいかがわしさと試合の熾烈さを縫って起きる事件。 女にも荒ぶる魂があることを証明した初の女子プロレス小説。 |
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作者のコメント |
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| ファイアボールというのは、薔薇の品種です。真っ赤な大輪で、その写真を見ている時に、このタイトルが浮かびました。従って、「火渡抄子」という女主人公の名前は、タイトルによって考えられたものなのです。取材はLLPWという女子プロレス団体の試合を見ることに終始しました。そのうち神取忍選手に惹かれ、火渡抄子はそのイメージで行こうと決めました。 一番苦労した点は、プロレス技をどう書くか、ということに尽きました。もともとやったことのないことを書いている訳ですし、想像もできない。しかも、それぞれの選手の得意技とかけ方はわかっても、ひとつの試合の流れを書くのは難しかったです。選手が自分の試合をどう組み立てるか、が選手のセンスと頭にかかっているからです。試合の組立と選手の人格と性格。そして能力。これらを書き分けて、キャラクターを作らなくてはならない。至難の業でした。でも、ビデオを繰り返し見て、スローモーションにしたり、ストップモーションにしたり、何とかクリアしたように思います。 (桐野) |
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